理事長挨拶

スポーツボランティア活動を全国に普及・定着させ、
未来に継承したい!

「日本にスポーツボランティア文化を醸成したい」との思いから、6団体が協力して設立した日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)。早いもので、2012年の設立から5年が経過しました。

2013年9月、国際オリンピック委員会総会での「東京2020オリンピック・パラリンピック大会」の決定の瞬間。映像を通じて、多くの国民が感動を分かち合ったのが、つい昨日のことのように感じられます。

実は、この決定がJSVNの活動にも大きな影響を与えることとなりました。設立からの約2年間、スポーツボランティア養成事業やコーディネート事業を通じて、地道にネットワーク会員の拡大やスポーツボランティア活動の普及に努めておりましたが、流れが変わりはじめたのは2014年からです。

従来、30代以上の参加者が多かった養成研修会に、10代、20代の若手世代、しかもスポーツボランティア未経験者の参加が目立つようになったのです。

そして、地方自治体や民間企業から研修会の開催を依頼されるようにもなりました。もちろん、ネットワーク会員も増えています。

この東京大会に向かう盛り上がりはJSVNとして大いに歓迎すべきことです。しかしながら他方で、2020年の閉幕後に引き潮のごとく、スポーツボランティア活動に対する「熱」が冷めることも危惧しています。

JSVNでは、この流れを一過性に終わらせることなく、東京2020大会のレガシーとして、全国にスポーツボランティア活動を普及・定着させ、未来に継承したいと考えています。そのため全国の大学やラグビーワールドカップ2019組織委員会、さらには、日本財団を通じて東京2020オリンピック・パラリンピック組織委員会とも連携・協力することとなりました。

この機会を生かして、全国にスポーツボランティアのネットワークを拡大し、継続的な情報提供、養成研修、さらにはコーディネート事業を全国各地で展開したいと考えています。

ここで、JSVNの中長期的な活動ビジョンをお話させていただきます。

皆さんは「デポルターレ」という言葉をご存知でしょうか。スポーツの語源(ラテン語)と言われ、分かりやすく解釈すると「日々の生活から離れる。転じて、気晴らし、遊ぶ、楽しむ、休養する」となります。

ひと括りにボランティアと言っても、実に様々な活動があります。その中にあって、スポーツボランティア活動にはデポルターレの要素が色濃く反映されています。スポーツイベントの大小を問わず、スポーツボランティア活動を終えた多くの皆さんが満足感、達成感を得ています。もちろん、日常的にスポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブで活動されている方も、程度の差はあれ同じことが言えるようです。

このように、スポーツ分野でのボランティア活動の喜び、楽しみを経験していただき、これを入り口として、その後、福祉や教育、まちづくり、あるいは災害支援などの活動に拡がれば素敵なことだと思います。少子高齢化が加速する我が国において、スポーツボランティア活動を通じて「みんながみんなを支える共助社会」が形成され、一人ひとりの人生も豊かになる。こうした展開が全国各地で積み重ねられることにより、やがて、それぞれの地域の社会課題が少しずつ解決されていくものと信じております。

「スポーツボランティア活動を通じた、みんながみんなを支える共助社会」の形成。

これが、JSVNの中長期的な活動ビジョンです。

皆さん、私たちと一緒にスポーツボランティア活動に参加してみませんか。

日本スポーツボランティアネットワーク
理事長 渡邉 一利

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